ワイズリマインダー

ダイキンエアコンの無線LANアダプタを解析してみた

リビングのエアコンは、ダイキンのAN56PRPJを使用しています。
公式にはIoTに非対応なのですが無線LAN接続アダプター(BRP051A41)を
基盤に直接接続して、スマホのアプリで遠隔操作しています。

ただ、このアダプターがアレクサのスキルに非対応orz
と、言うことで自作スキルを企みます。

今回はその第一弾。
無線LANアダプターを解析しました。

まずは、アダプターのローカルアドレスを調べます。
Androidを前提として記載します。

NetWork Analyze Proを使用しました
有料版を購入していますが、恐らく無料版でも可能かもしれません。

メニュー > LAN Scan で Scanボタンをタップ

同じネットワークに接続されている機器が一覧で表示されます。
その中から、『Murata Manufacturing Co.,Ltd.』を探します。
そこに表示されているIPアドレスが無線LANアダプターのローカルアドレスです。
(今回は192.168.82.173でした)

うちの環境では第4オクテットが151-200はDHCPに割り当てられています。
念のためIPをMACアドレスを指定して固定させました。
(192.168.82.71)

 

Chromeなどのブラウザで次のURLへアクセスします。
(IPアドレスは先ほど調べたアドレスに変更してください)

http://192.168.82.71/aircon/get_control_info

すると

ret=OK,pow=1,mode=0,adv=,stemp=M,shum=AUTO,dt1=M,dt2=M,dt3=25.0,dt4=25.0,dt5=25.0,dt7=M,dh1=AUTO,dh2=50,dh3=0,dh4=0,dh5=0,dh7=AUTO,dhh=50,b_mode=0,b_stemp=M,b_shum=AUTO

このような文字列が返ってきました。
色々調べていると、これらのパラメータはこのようになっていました。

{
	"pow" : [
		0,	// オフ
		1	// オン
	],
	"mode" : [
		0,	// 自動
		1,	// 自動
		2,	// 除湿
		3,	// 冷房
		4,	// 暖房
		6,	// 送風
		7,	// 自動
	],
	"stemp" : [
		(modeにより異なる。dt*と同じ)
	],
	"shum" : [
		(modeにより異なる。dh*と同じ)
	],
	"dt1" : [	// 自動
		'M',	// 自動
	],
	"dt2" : [	// 除湿
		'M',	// 自動
	],
	"dt3" : [	// 冷房
		18,
		19,
		20,
		21,
		22,
		23,
		24,
		25,
		26,
		27,
		28,
		29,
		30,
		31,
		32
	],
	"dt4" : [	// 暖房
		14,
		15,
		16,
		17,
		18,
		19,
		20,
		21,
		22,
		23,
		24,
		25,
		26,
		27,
		28,
		29,
		30
	],,
	"dt5" : [	// 不明
		14,
		15,
		16,
		17,
		18,
		19,
		20,
		21,
		22,
		23,
		24,
		25,
		26,
		27,
		28,
		29,
		30
	],
	"dt7" : [	// 自動
		'M',	// 自動
	],
	"hd1" : [		// 自動	
		0,		// OFF
		'AUTO_L',	// 低め
		'AUTO',		// 標準
		'AUTO_H',	// 高め
	],
	"dh2" : [		// 除湿
		50,
		55,
		60,
		'CONTINUE'	// 連続
	],
	"dh3" : [		// 冷房
		0,		// OFF
		50,
		55,
		60,
		'CONTINUE'	// 連続
	],
	"dh4" : [		// 暖房
		0,		// OFF
		40,
		45,
		50,
		'CONTINUE'	// 連続
	],
	"dh5" : [		// 不明
		0,		// OFF
		40,
		45,
		50,
		'CONTINUE'	// 連続
	],
	"dh7" : [		// 自動
		'AUTO_L',	// 低め
		'AUTO',		// 標準
		'AUTO_H',	// 高め
	],
	"dhh" : [		// 過失
		0,		// OFF
		40,
		45,
		50,
		'CONTINUE'	// 連続
	],
}

ここで取得したパラメータを一部変更し、
次のURLへGETで送信すると、エアコンの動作が制御できました。

http://192.168.82.71/aircon/set_control_info?ret=OK&pow=1&mode=0&adv=&...

“ダイキンエアコンの無線LANアダプタを解析してみた” への4件のフィードバック

  1. とも より:

    こんにちは!
    久々にwifiルーターの設定を見たら、「Murata」という謎の機器からDHCP接続があり、見知らぬ近所からのものかと焦りました。どうやら先日設置したダイキンのエアコンかもしれないと、探りをいれてこの記事にたどり着きました。

    別の機器ではESP32等と赤外線経由で操作して遊んでいましたが、Wifi積んでるとこんなにも簡単に操作できてしまうのですね。共有ありがたく拝読させていただきました!!

  2. ななし より:

    素晴らしい検証です。試してみます。

    さて、投稿する場所がないので、こちらに残します。
    BRP051A41はフリマサイトなどで2000円程度で入手できるようになりましたが、ファームウェアがver0.1.3のような初期のものだと、スマホアプリからファームウェアの更新できないようです。また、初期のファームだとエアコンをコントロールできませんでした。温度表示も-9℃と、おかしい。

    その場合に試した方法ですが、PCより以下のアップデータにより更新ができましたので、参考のため残しておきます。有線と記載がありますが解凍後のdocには対応機種に記載があり、無線アダプターも、検出されました。誰かの役にたてば幸いです。

    https://www.ac.daikin.co.jp/app/common/ver291

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

検索

最近のコメント

最近の投稿

タグ

フィード配信

アーカイブ

外部リンク